「水引き(みずひき)ってなに?」
「あれよ、ご祝儀袋についてるやつ」「え〜〜!あれ?水引き(みずひき)って言うの?」
イベントに出展していると、たまにこんな会話が聞こえます。
ということで、「水引き(みずひき)」を知らない方のために、
あらためて「水引き(みずひき)」について書いてみようと思います。
ご祝儀袋についてるやつ…
水引き(みずひき)とは…
その昔、遣隋使の時代に、答礼師が帝に差し上げる献上品に結んであった赤白に染めた麻紐が
水引き(みずひき)のはじまりともいわれています。
その後、和紙のこよりに水糊を引いて固めて作られていることから「水引き(みずひき)」と
呼ぶようになり、日本独特の文化として広がっていったようです。(諸説あり)
結ぶ前は1本の長い紐状
もともと朝廷において用いられた風習が、しだいに一般庶民に広がり、
今のような華やかな細工をするようになったのは明治〜昭和初期と言われています。
礼儀作法のひとつとも考えられ、以前知り合ったおばあさまが
「自分らが女学生のころ、水引き(みずひき)を結ぶことは花嫁修業のひとつで、
学校で授業があったのよ」というお話をしてくださいました。
現在では、ご祝儀袋の水引きは印刷したものも多く出回っていて、
実際の水引きを知らない…という方がいても仕方ないかもしれませんが、
紅白の結びを見ると、日本らしい「めでたい!」気分になりませんか?
水引き(みずひき)は、日本人の潜在意識の中に浸透しているのかもですね。
贈り物を華やかにするだけでなく、大切な思いも一緒に結びます。
水引き(みずひき)の種類
水引き(みずひき)は、いろいろな種類があります。
こよりに絹糸が巻かれている「絹巻水引」・色つきのこよりを糊で固めた「色水引」・
ラメ糸の入ったフィルムが巻かれた「羽衣水引」・「特光水引」・「曙水引」などなど
色はもちろんですが、素材にも違いがあり、用途によって使い分けています。
水引き(みずひき)の色は、紅白だけでなくとっともカラフルなんです。
ものものやの水引雑貨は、主に絹巻水引を使っています。
水引き(みずひき)を知らない方にも、手軽に楽しんでいただけたら嬉しいです(^^)
赤と白はどっちが右?左?のきまり…
水引き(みずひき)は、結んだ時に濃い色(赤)が右、薄い色(白)が左
というきまりがあります。
私が聞いたお話によると…
一説には、太陽に昇る東(左)陽が沈む西(右)の色を持ってくる…ということでした。
太陽をイメージすると赤が東なのでは?となんとなく思ってしまうところですが、
水引き(みずひき)での表現は、赤は太陽ではなく人を表し、白は神聖な神の色という
考え方なのだそうです。
ただ、色々考えると難しいので、濃い色は右、薄い色は左と覚えましょう〜
水引き(みずひき)の結び
水引き(みずひき)には色々な結び方があります。
用途に合わせて使い分けされていますが、基本の結びのひとつ「あわじ結び」
水引の中でよく使われている結び方。引っ張っても簡単にほどけない結びで、
二度とあってほしくないことの時に使われますが、
左右の輪が互いに結び合っていて、両端を持って引っ張るとさらに強く結ばれることから、
永遠に縁を結ぶ意味もあります。なので、お祝いにもお悔やみにも使います。
その「あわじ結び」を2色で結ぶ「だきあわじ結び」
こちらは、ご祝儀袋等でよく見る結びですね。
「あわじ結び」から変形させて「うめ結び」
「ものものや」のアクセサリーには、この結びを小さく小さく作ってます。
水引き(みずひき)ってなに?